■第18回定期演奏会・2部企画ステージ■



モリー・ポッター


いつもモリモリで夢見がちな少年、「モリー・ポッター」。
彼はある日、「魔法学校への入学」という人生の転機を迎えます。
果たして、モリーは立派な魔法使いになることができるのでしょうか?
それでは企画ステージ「モリー・ポッター」の開演です。
シーン1

♪オープニング曲(ピクミン「あいのうた」)
♪オープニング曲終了

ナレーター入場(スポットON)

ナレーション(以下、ナ)
  (マイク使用)昔々あるところに、モリー・ポッターという男の子が住んでいました。
  モリー・ポッターは幼い頃に両親を亡くし、今は意地悪な継母と一緒に暮らしていました。
  モリーがいつものように、継母にいじめられ、こき使われ、パシらされていた、ある日のこと…。

ナレーター退場(スポットOFF)
ライトON

継母(以下、母)
  モリー、モリーや。どこにいるんだい。返事をおし!

モリー登場

モリー・ポッター(以下、モ)
  はーい、ただいま。なんですかお母様。
(母)
  遅いわよ、まったくグズなんだからこの子は。

(モ)
  す、すみませんお母様。それで、御用はなんでしょうか?
(母)
  今夜はお城で舞踏会があるの。私のドレスを出しておいて頂戴。
(モ)
  え、お城で舞踏会?ひょっとして王子様もいらっしゃるのかしら!
(母)
  ええそうよ。もし王子様に気に入られて結婚、なんてことになったら、
  超玉の輿、一攫千金、スーパーアメリカンドリームよ!
(モ)
  すごい。もしそうなったら、こんな貧乏暮らしとも、こんなボロい家とも、
  (継母を指差して)こんな意地悪ババアともおさらばできるってわけね!
(母)
  ええそうよ!…って、なんですってぇ(殴)!
  どさくさにまぎれてなに言ってんのよ!今度言ったらぶつわよ!
(モ)
  もう殴ってるじゃないですか、お母様。
(母)
  それはそうと、あんたは留守番よ。
(モ)
  え!なんで?
(母)
  そんなの決まってるじゃない。
  あなた、パーティーに着ていくドレス、持ってないでしょ。
  それに行ってもどうせ無駄よ。王子様のハートは私がゲットしてみせるわ。
(モ)
  お母様じゃ余計無理ですよ、年考えてくださいよ。
(母)
  おだまり(殴)!
  とにかくそういうことだから、留守番しときなさいよ。

継母退場

(モ)
  ひどいわ、あんまりよ!鬼!悪魔!薄情者!バーカ、死んじゃえ!
  うぅ、私にも素敵なドレスがあれば、お城の舞踏会にいけるのに…。

モリーがしゃべってる間にナレーター登場(スポットON)

(ナ)
  意地悪な継母のせいで、かわいそうなモリーは舞踏会に行くことができません。
  しかしその時、モリーの前に救いの女神が現れたのです。

♪BGM1(魔法使いサリーちゃん)

ナレーター退場(スポットOFF)
魔法使いのお婆さん登場

♪BGM1終了

魔法使いのお婆さん(以下、魔)
  お兄さん、そんなに舞踏会に行きたいのかい?

(モ)
  うわ!だ、誰ですかあなたは!?
(魔)
  私はちょっとチャームな魔法使いのお婆さんです。
  ところで、そんなにお城の舞踏会に行きたいのかい?
(モ)
  はい、行きたいです。王子様と結婚して、一生遊んで暮らせる財産を手に入れたいんです!
(魔)
  じゃあ、魔法の力でその願いを叶えてあげよう。
(モ)
  え、本当ですか!やったー!魔法使いのお婆さん、ぜひお願いします!

お婆さん、モリーの肩にガッシと腕を回して

(魔)
  じゃあさっそく行こうか。魔法学校に。
(モ)
  え?なんでそんなところに行かなくちゃならないの?
(魔)
  なんでって、魔法で願いを叶えるには、魔法が使えないと話にならないでしょ。
  だったら、魔法学校で勉強しないとね。
(モ)
  え!お婆さんが魔法をかけてくれるんじゃないの?
(魔)
  何甘いこと言ってんだい。
  「自分のことは自分でやれ」ってお父さんお母さんに教わらなかったのかい。
  大丈夫、あなたなら百年くらい修行すれば一人前の魔法使いになれるわよ。たぶん。
(モ)
  百年も!冗談じゃない、僕はそんな所行かないぞ。離せ!
(魔)
  だめだよ、もう入学手続き済ましちゃったから。おとなしくなさい。
(モ)
  いやだ、離せ!
(魔)
  しょうがないね。じゃあ、私が魔法学校で習った魔法の一つを見せてあげよう。
  魔法のすごさを知れば、きっと君も気が変わると思うよ。
(モ)
  え?まあ、見るだけっていうなら見てもいいけど…。
(魔)
  そうそう、見るだけならいいでしょ。決まりね。
  じゃあいくよ、よーく見ていなさい。

お婆さん、右手で杖をかざして

(魔)
  攻撃魔法・「幻の左」!

お婆さんの左ストレート炸裂!

(モ)
  ぐはっ!
  み、見えなかった…。

モリー倒れる

(魔)
  やえやれ、やっとおとなしくなったか。よっ…と。

お婆さん、モリーをかついで退場
同時にナレーター入場(スポットON)

(ナ)
  こうしてモリー・ポッターは、一人前の魔法使いになってお城の舞踏会に行くため、   魔法学校に入学したのでした。

ナレーター退場(スポットOFF)
暗転

♪間奏(ハリー・ポッター)
♪間奏終了
ライトON
ナレーター入場(スポットON)

(ナ)
  モリーは魔法使いのお婆さんにさらわれて、魔法学校の生徒になりました。
  入学式を終え、さっそく初めての授業が始まりました。

ナレーター退場(スポットOFF)

♪効果音7(チャイム)

先生入場

(モ)
  起立、礼「せんせいおはようございます」、着席。
担任の先生(以下、先)
  はい、おはようございます。
  えー、ではさっそく授業を始めましょう。一時間目は空を飛ぶ魔法です。
  やはり魔法使いたるもの、空の一つくらい飛べなくてはいけません。
(モ)
  わあ、いきなりそんな凄い魔法を教えてもらえるんですか。
  念のため用意しておいて良かった。

モリー、箒を取り出す

(先)
  モリー君、なんだねそれは?
(モ)
  え、何って箒ですよ。魔法使いが空を飛ぶときに使うじゃないですか?
(先)
  (チッチッチッ、と指を振って)ふっ、モリー君。君は予習をして来なかったようだね。
  魔法使いが箒で空を飛んだのは昔の話。時代は流れてるのだよ。
(モ)
  じゃあ、何を使って空を飛ぶんですか?
(先)
  決まってるじゃないか、これだよ。

♪効果音1(アイテムを出すときの音)

先生、「タケコプター」と言いながらタケコプターを取り出す

(モ)
  な、なんですかそれ。
(先)
  見ての通り、タケコプターだ。22世紀の科学の力が生み出した、空を飛ぶ道具だよ。
(モ)
  「科学の力が生み出した」って…。魔法じゃないじゃないですか。
(先)
  細かいことは気にしない気にしない。
  とにかく、これを使えば誰でも簡単に空を飛ぶことができるんだ。
(モ)
  へー、すごいですね。
  ・・・でも、誰でも簡単に空を飛べるなら、別に勉強しなくてもいいじゃないですか。
(先)
  だから細かいことは気にしないの。

♪効果音7(チャイム)

(先)
  それでは次の授業に移りましょう。2時間目は変身魔法の授業です。
(モ)
  え、変身魔法!?それを使えば、鳥になって空を飛んだり、魚になって海を泳いだり、
  女になって女湯に入ったりできるんですね!
(先)
  (にやけて)その通りだよ、モリー君。じゃあまず私がお手本を見せてあげよう。
(モ)
  はい、先生。

先生、コンパクトを取り出し呪文を唱える

(先)
  テクマクマヤコン・テクマクマヤコン、アントニオ猪木になーれー。

♪BGM2(闘魂のテーマ)

猪木の声(本物)
担任の先生は動きでモノマネ、最後にモリーにビンタ

♪BGM2終了

(モ)
  イテ!
(先)
  さあ、同じようにやってみなさい。
(モ)
  できるか!てゆうかこれ、単なるモノマネじゃないか!
(先)
  失礼な、これも立派な魔法だよ。
  この術を使いこなすためには、十年以上の厳しい修行を積む必要があるんだ。
(モ)
  嘘つけ!

♪効果音7(チャイム)

(先)
  お、時間になりましたね。じゃあ次の授業に移りましょう。
  3時間目はテレポーテーション、瞬間移動や物体移動の魔法です。
  この授業は専門の先生が教えて下さるので呼んでみましょう。先生、お願いします。

♪BGM3(オリーブの首飾り)

トランプマン入場

♪BGM3終了

(先)
  テレポーテーションの授業担当のトランプマンさんです。
(モ)
  トランプマンさん、よろしくお願いします。
トランプマン(以下、ト)
  ……。(トランプをシャッフル)
(先)
  それじゃあさっそくトランプマンさんに、テレポーテーションの実演をしてもらいましょう。

♪BGM3(オリーブの首飾り)

トランプマンのマジック
帽子から物を出す
高等テクのトランプシャッフル(種明かしまで)
最後に担任の先生を相手に人体消失マジック

♪BGM3終了

(モ)
  わぁ、すごい。本当にテレポートした!これは本物の魔法っぽいですね。
  ところで、消えた先生はどこに行ったんですか?
(ト)
  ……。

トランプマン退場

(モ)
  ちょ、ちょっとトランプマンさん!先生はどこに行ったんですか!おーい!

トランプマンと入れ違いにナレーター入場(スポットON)

(ナ)
  このように、魔法学校での生活は、モリーにとって辛くとも楽しい毎日でした。
  こうして、モリーは順調に魔法使いへの道を歩んでいきました。

ナレーター退場(スポットOFF)
暗転

♪間奏(ハリー・ポッター)
♪間奏終了

ナレーター入場(スポットON)

(ナ)
  モリーが魔法学校に入学して一年が過ぎました。
  厳しい修行の甲斐あって、モリーはいくつかの魔法を使えるようになっていました。
  モリーがいつものように修行に明け暮れていた、そんなある日のこと…。

ナレーター退場(スポットOFF)
ライトON
モリー、上半身裸でトレーニング(マッチョマンと腕立て伏せ)

(モ)
  四百六十五、四百六十六…。
(先)
  モリー君、最近がんばってるね。
(モ)
  (起き上がって)あ、先生。ありがとうございます。

マッチョマンは腕立て伏せ続行

(先)
  君が魔法学校に来てもう一年か、早いもんだ。
  どうだね、そろそろ卒業試験を受けてみるかい?

(モ)
  え、もう卒業できるんですか?
(先)
  普通なら百年かかるところだけど、君は優秀だから特別にね。
(モ)
  やった!ぜひお願いします。卒業試験受けさせてください。
(先)
  じゃあ、この受験届にサインして。
(モ)
  はい!

モリー、書類にサインをする

(先)
  じゃあ早速試験を始めようか。
(モ)
  はい、がんばります!で、試験って何をやるんですか?
(先)
  簡単だよ。今から出てくる相手と戦って、死ななかったら合格。
(モ)
  死ななかったら合格。つまり、死んだら不合格。
  ・・・そ、それって不合格だったら死ぬってことじゃないですか。
(先)
  そうとも言うね。
(モ)
  ふざけるな!だったら受けませんよ、卒業試験なんか!
(先)
  (書類を広げて)でも、書類にサインしちゃったからねー。
  もう後戻りはできないよ。
(モ)
  嫌だ、僕は逃げるぞ!
(先)
  あ、こら待ちなさい!

モリー逃走、先生はそれを追いかけていく

♪BGM1(魔法使いサリーちゃん)

魔法使いのお婆さん、モリーをかついで入場

♪BGM1終了

(魔)
  久しぶりだね、モリーや。でも勝手に逃げたりしちゃ駄目じゃないか。
(モ)
  魔法使いのお婆さん!な、なんでこんな所にいるんですか!
(魔)
  おや、先生から聞かなかったのかい。お前の試験の相手はこの私だよ。
(モ)
  え、そうなんですか!だったら僕、卒業試験受けます!
  一年前の恨み、この場を借りて晴らしてやる!
(魔)
  ふん、返り討ちにしてやるよ。

ナレーター入場(スポットON)
(ナ)
  こうしてモリーは魔法学校の卒業をかけて、魔法使いのお婆さんと宿命の対決を
  繰り広げることになったのです。

ナレーター退場(スポットOFF)
暗転
♪BGM2(闘魂のテーマ)

ライトON
マッチョマン腹筋
コーナーが2つ(赤と青)有り,そこで黒子がセコンドを務める
モリーと魔法使いのお婆さんは椅子に座っている

(ナ)
  それでは、魔法学校の卒業試験を始めます。赤コーナー、挑戦者・「モリー・ポッター」!
(観客)
  ワァー!
(ナ)
  青コーナー、チャンピオン・「おばあーさーん」!
(観客)
  ワァー!
(先)
  (古舘 伊知朗風に)さあ、両者気合が入っております。
  まさに相手を睨み殺そうかという野獣の目、アイオブザタイガー、緊迫した雰囲気であります。
  互いに因縁浅からぬ両者の対決、今日ここでいったいどのような凄惨たる光景が
  繰り広げられるのでありましょうか!?
  ちなみに実況は私、担任の先生。そして解説にはトランプマンさんをお招きしてお送りいたします。
  トランプマンさん、勝負の行方はどのように予想されますか?
(ト)
  ……。(トランプを一枚ポケットから出す)
(先)
  はい、ありがとうございました。まもなくゴングです!

♪BGM2終了

(ナ)
  セコンドアウト。
  レディ…ファイッ!

♪効果音2(ゴング1)

(モ)
  まずはこっちからいくぞ。召還魔法、いでよ「ペプシマン」!

♪BGM4(ペプシマンのテーマ)

ペプシマン入場

ペプシマン(以下、ぺ)
  お呼びですか、マスター。
(モ)
  ペプシマン、あのお婆さんをやっつけろ!
(ぺ)
  えぇ!レディに、しかもクソババァに暴力を振るうんですか?見損ないましたよマスター。
(モ)
  あいつは敵だからいいの!ほら、さっさと行け!

(ぺ)
  No!アイムアペプシマンですが、アーンドジェントルマンでもあります。
  レディに暴力は振るいません。
(魔)
  おやまあ、この人ペプシマンだったのかい。あんまり太いからドラえもんかと思っちゃったよ。
(ぺ)
  太いって言うな!
  わかりましたマスター!このクソババアを、ボッコボコのメッタメタのギッタギタにぶちのめして
  ゴートゥーヘルさせてやります!
(モ)
  いや、そこまでしなくても…。
(ぺ)
  (無視して)くらえ、ペプシパンチ!

ペプシマン、お婆さんに襲いかかるがあっさり返り討ちにあい倒れる

(ペ)
  アウチッ!
(ぺ)
  (泣きながら起き上がって)き、今日のところはこれくらいで勘弁してやる。

ペプシマン、モリーの所に戻る

(ぺ)
  やりました!
(モ)
  どこが!やられてるじゃないか!

(↑ここのところの一連の流れ、吉本のノリで)

(魔)
  ふん、そんな魔法で私が倒せると思ったのかい。
  こんどは私の召還魔法を見せてやるよ。召還魔法、いでよ「ゴジラ」!

♪BGM5(ゴジラのテーマ)

ゴジラ入場

(魔)
  さあ、あいつらを倒しなさい!

ゴジラ咆哮後、ゆっくりとモリーのほうへ歩き出す

(モ)
  ほほう。なかなか強そうなやつだな。
  (強気な口調にで)だけどこんなやつ、このモリー・ポッター様の相手じゃない!
(ぺ)
  おぉ、さすがですねマスター!
(モ)
  こんなやつ、宇宙にぶっ飛ばして夜空のお星様にしてやる!
  と、いうわけで行け、ペプシマン!
(ぺ)
  え!ミーが!?
(モ)
  当たり前だろ。さあ行け!
(ぺ)
  ノー、何でミーが!
(モ)
  お前は僕が呼び出したんだ、僕のために戦うのが当然だろう。
(ぺ)
  そ、そりゃそうですけど・・・。あーもう、オーケー。やればいいんでしょ、やれば。
(モ)
  よし、行け。行って死んで来い!

♪BGM5終了
(ぺ)
  (ゴジラのほうを向いて)Hey、モンスター!ミーがユーの相手になってやる。
  覚悟しろ!くらえ、「ペプシキック」!

ゴジラ、炎を吐く

♪効果音6(炎を吐く音)

(ぺ)
  アウチッ!

ペプシマン倒れる
レフェリー、無言で3カウント後、手を振る

♪効果音3(ゴング2)

(モ)
  ぺ、ペプシマン、大丈夫か!しっかりしろ!くそ、よくも僕の大事なペットを!

(ここで、ゴジラは舞台袖に向かう。途中で腹筋中のマッチョマンを踏んづけて喧嘩に(無言で)。
 この喧嘩(ゴジラ対マッチョマン)は、メインの戦い(モリー対お婆さん)が終わるまで並行して
 舞台スミで続ける
 @殴り合い、取っ組み合い
 Aゴジラが炎を吐いてマッチョマン逃げる
 Bマッチョマンが銃を手に入れ反撃。ゴジラ逃げる
 C最後は「アタタ・・・」にあわせてフィニッシュ
 Dモリーと一緒にガッツポーズ)

(魔)
  ふっふっ、次はお前の番だよ。私の攻撃魔法を受けてみな。
(モ)
  なに!?

♪効果音1(アイテムを出すときの音)

(魔)
  黒い武器―!

魔法使いのお婆さん、拳銃を取り出す

(魔)
  くらいな!(発砲)

♪効果音4(破裂音)

(モ)
  ぐはっ!な、なんじゃこりゃー!

モリー倒れる

(魔)
  ふん、たあいのない。
(モ)
  うぅ・・・。
(魔)
  おや、まだ生きているのかい。しぶといね。
(モ)
  くそっ、そんな飛び道具を使うなんて、卑怯だぞ!
(魔)
  ふん、勝負に卑怯もくそもない。勝てばいいのさ、勝てば。
  さて、そろそろとどめを刺してやるよ。

♪効果音1(アイテムを出すときの音)

(魔)
  黒い兵器―!

魔法使いのお婆さん、マシンガンを取り出す

(魔)
  さあ、覚悟しな!
(モ)
  くそ、も、もうだめだ・・・。

ペプシマン、復活(起き上がる)
お婆さんを羽交い絞めにする

(ぺ)
  させるか!

(ここで落としたマシンガンをマッチョマンが拾い、ゴジラを倒す)

(モ)
  ペプシマン!
(魔)
  き、貴様生きていたのか!
(ぺ)
  さあ、マスター!今のうちに、こいつを倒してください!
(モ)
  で、でもそのままじゃ、お前にも魔法が当たっちゃうぞ。
(ぺ)
  ミーのことはかまいません!こいつと一緒にやっちゃってください!
(モ)
  (近づきながら)そ、そんなことできるわけないだろ・・・。
  でも、いいの?やっちゃって・・・なんか悪いなあ・・・。
  でもまあ本人がそう言うんなら・・・断ったらかえって失礼だし・・・じゃあ、お言葉に甘えちゃおうかな♪
(魔)
  (暴れながら)ま、待て!仲間を犠牲にして勝つなんてお前、それでも人間か!
  卑怯だと思わないのか!
(モ)
  勝負に卑怯もくそもない、勝てばいいのさ、勝てば。
  …ってさっき言ってたよね、お婆さん。
(魔)
  お、落ち着け!冷静に話し合おう、な!
(モ)
  (構えを取って)これで終わりだ、攻撃魔法「幻の左」!

♪効果音5(ケンシロウ:アタタタ・・・〜「お前はもう死んでいる」)

モリー、パンチ連打。効果音5の直後、お婆さん倒れる
「お前はもう死んでいる」の後にペプシマン倒れる

(ぺ)
  ひでぶっ!

♪効果音3(ゴング2)

レフェリー手を左右に大きく振る

(先)
  試合終了―!モリー・ポッター、大逆転でこの激闘を制しました!

レフェリー、モリーの手を掲げる
モリーとマッチョマン、肩を組んでガッツポーズ

(モ)
  よっしゃー!
(先)
  (肩に手を置いて)モリー君おめでとう。これで君も一人前の魔法使いだ。
(モ)
  あ、先生、ありがとうございます。
(先)
  一年間よくがんばった。卒業、おめでとう!
(モ)
  ありがとうございます!
  よーし、これで僕も魔法使いになったわけだし、早くお城の舞踏会へ行かなくちゃ!
  …って、あぁっ!
(先)
  どうしたんだい、モリー君。
(モ)
  僕、お城がどこにあるのか知らないんですよ。先生、お城がどこにあるのか知ってますか?
(先)
  いや、知らない。
(モ)
  あぁどうしよう。もうすぐ舞踏会が始まるし、このままだと王子様に会えなくなっちゃう。
(魔)
  (起き上がって)やれやれしょうがないねぇ。
  それじゃあ私がお城まで連れて行ってあげよう。
(モ)
  お婆さん、まだ生きてたんですか!
(魔)
  ふっふっふ、そう簡単に死んでたまるか。それより、早く行かないと舞踏会が始まっちゃうよ。
(モ)
  あ、そうだった!それじゃあ行きましょう。どうやってお城に行くんですか?

♪効果音1(道具を出すときの音)

お婆さん、タケコプターを出して

(魔)
  まかせなさい、このタケコプターでひとっ飛びだよ。
(先)
  それじゃあモリー君、元気でね。
(モ)
  はい。先生、一年間お世話になりました。このご恩と恨みは一生忘れません!
  それではさようなら!

モリーと魔法使いのお婆さん、退場
暗転

ナレーター入場(スポットON)
(ナ)
  こうしてモリー・ポッターは魔法学校を卒業し、見事一人前の魔法使いになりました。
  さっそくモリーは素敵なドレスを手に入れて、お城の舞踏会へと向かったのです。

ナレーター退場(スポットOFF)

♪間奏(ハリー・ポッター)
♪間奏終了
ライトON

(モ)
  いよいよ王子様に会えるのね。
(母)
  ふん、王子様は私のものよ。あなたには渡さないわ。
(モ)
  お母様、それはこっちのセリフです。ババアは引っ込んでてください。
(母)
  なんですってぇ!

王子様入場

(魔)
  お、王子様が来たようだね。

♪BGM6(ファンファーレ)

マッチョマン、馬の頭をかぶり馬車を引いてくる
王子様が降りるときに赤い絨毯を広げた後マッチョマンスクワット

♪BGM6終了

王子様(以下、王)
  みなさん、今日はようこそおいでくださいました。存分に楽しんでいってください。

(モ&母)
  キャー、王子様―!素敵―!カッコいぃー!キャー!
(王)
  ん?おぉ、これはなんと美しい方だ!お名前を教えていただけませんか?
(モ)
  モリー・ポッターと申します。
(母)
  ちょっと、王子様は私に聞いたのよ!
(モ)
  何言ってんの、私よ!
(王)
  お嬢さん、私と踊っていただけませんか?
(母)
  はい、喜んで。
(モ)
  もちろんですわ。

モリーと継母、手を差し出す。王子、歩み寄って

(王)
  (魔法使いのお婆さんの手をとり)なんと素敵な方だ。
  この気品に満ちあふれた、女神と見まごうばかりの美しさ。
  まるで、アスファルトに咲く一輪のラフレシアのようだ。
(魔)
  お褒めに預かり光栄ですわ、王子様。
(モ&母)
  え!?うそでしょ!?

王子と魔法使いのお婆さん、退場しながら

(王)
  いやー、本当に素敵な方だ。私と結婚してもらえませんか?
(魔)
  もちろんですわ、王子様。
(モ&母)
  ちょ、ちょっと待って!待てって、こら!おーい!

暗転
ナレーター入場(スポットON)
(ナ)
  こうして、魔法使いのお婆さんは王子様と結婚し、末永く幸せに暮らしたそうです。
  めでたしめでたし。
  王子様に振られてしまったモリー・ポッターがその後どうなったのか…
  それは、誰にもわかりません。
  しかしきっとどこかで、雨にも負けず、風にも負けず、元気に暮らしていることでしょう。
  だって彼は、魔法使い・モリー・ポッターなのですから。

ナレーター退場(スポットOFF)

♪エンディング(青春の輝き)

マッチョマンソロ(スポットON)
曲の中間部でキャスト紹介(ナレーターが舞台スミで)

(ナ)
  モリー・ポッター・・・・森 一将
  継母・・・・・・・・・・村田 一平
  魔法使いのお婆さん・・・佐藤 豪
  魔法学校の先生・・・・・濱田 弘志
  ペプシマン・・・・・・・宮内 良樹
  トランプマン・・・・・・井口 隆磨
  ゴジラ・・・・・・・・・横井 千恵
  王子様・・・・・・・・・西 由紀子
  マッチョマン・・・・・・山本 昌治
  ナレーター・・・・・・・小泉 京平
  指揮者・・・・・・・・・小曳 尚
  脚本・・・・・・・・・・坊野 卓郎
  製作総監督・・・・・・・コミナ☆ミチヨ

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